高麗人参は自分で作れるのか？

高麗人参というと、日本では漢方薬として乾燥させたもののイメージが強いと思いますが、韓国や中国では、通常の人参のように生のものを調理して食べることも一般的です。
この高麗人参を家庭菜園のような場所で自分で栽培することは可能なのでしょうか。
高麗人参の成育方法など、詳細について調べてみましょう。

高麗人参の原産国は韓国や中国です。
涼しくて乾燥した冷涼な地域に自生していました。
特に韓国は気候的に高麗人参の成育に適しており、最高級の高麗人参が摂れるといわれています。
日本では、気候的に自生していなかったことから、古くから栽培技術の研究が行われていました。
現在では技術が向上して、高麗人参がしっかりと生育する環境を作りだしています。

高麗人参は種を植えてから収穫が出来るまでに５年から９年かかります。
中でも６年かけて生育させて収穫される高麗人参は六年根と呼ばれ、一番栄養があるとされています。
このような高麗人参を育てるためには、まず土壌作りから行う必要があります。
昔は「高麗人参を収穫したあとの土地は何も育たない」といわれるほどで、土から多くの栄養を吸収して育ちます。
六年根であれば、収穫するまでの６年間、しっかり生育出来る土壌が欠かせないのです。
このような土壌を準備するのに１年から３年かかるといいます。
種を蒔いたあとも、日に当てるタイミングや風に当てないための配慮など、収穫するまでに行う作業は多く、育てる際はデリケートに扱う必要があります。

家庭菜園で自分で育てるには、かなり難しいといえるでしょう。