高麗人参の成分と効能、副作用について

高麗人参の効能の秘密はサポニンの成分です。
ジンセノイドとは、高麗人参のサポニンが特別に種類豊富なため（約４０種類）、別名としてつけられています。

また、高麗人参の加工法により成分が異なります。
紅参・白参とあり、紅参が一番有効成分があります。
皮の部分を削って乾燥したものが白参、皮ごと乾燥したものが紅参です。

栽培年数によっても成分が異なってきます。
６年間栽培された「６年根」が最も多くの成分を含みます。
栽培年数ごとに成分は増えますが、６年以上は根腐れや虫害のリスクが急増するので、６年根までが栽培されています。

産地によっても成分は異なります。
一番多く成分が含まれるのは「韓国産」です。

また、高麗人参の効用は広範囲です。
疲労・血圧・不眠・肩こり・糖尿・腰痛・関節痛・冷え・ストレス・むくみ・便秘・胃弱・自律神経失調症・免疫・二日酔い・認知症・強精・肝臓病・骨粗しょう症などになります。

副作用は基本的にはありません。
植物自体合わない場合はあります。
また、好転反応として出る方もいます。
好転反応とは、東洋医学で使われる言葉で、一時的に起きる体の反応のことです。
その場合は、量を減らすなどして様子をみます。
下痢・頭痛・動悸・湿疹・眠気・胃痛・便秘・血圧のブレ・利尿作用などがあげられています。

禁忌としては、薬との併用があげられます。
血液を固めないようにする薬、ワルファリンを服用している人は薬の効果が強く出すぎることもあるため、主治医に相談しましょう。
また、女性ホルモンの一種として知られるエストロゲンと似た構造を持っているため、女性ホルモンが関係する病気の方は悪化する危険もありますので気をつけましょう。
逆に更年期障害のある方にはおすすめです。

効果的なとり方は、高麗人参は苦みがあるので、苦手な方はサプリメントがおすすめです。
漢方は一般的には空腹時、高麗人参は効果をもたらす時間が短いので、一日数回に分けて摂取する方が望ましいでしょう。
自分に合った摂取方法で、高麗人参の効用をうまく取り入れて健康な毎日を送りましょう。