高麗人参を摂取して起こりえる好転反応とは？

高麗人参は有効成分のサポニンをメインとしてたくさんの栄養が詰まっている植物です。
化学合成物とは違って自然のままのものを摂取するわけですから、ほとんどの人には副作用のようなデメリットを心配する必要はありません。
しかしながらごくまれに体質に合わずにアレルギー症状などの副作用が見られる人もいますから、高麗人参を初めて摂取するときには少量から始め、体に異常が出ないかどうかを確認しながらすすめるようにしましょう。

また高麗人参の摂取によって、好転反応が出ることがあります。
好転反応とは、体の中に滞留している「毒素」を排出して体本来の機能を取り戻そうとする際に起こる一時的な体調不良のことを総称していいます。

具体的な症状で多いのは、皮膚の湿疹やかゆみ、吹き出物、頭痛や眠気、吐き気、下痢、動悸、血圧の乱れなどです。
副作用ではないかと不安になりますが、副作用の場合は症状が改善することなくむしろ悪化していくのに対して、好転反応の場合は通常は１週間から１か月ほどの不調が続きますが、その後は摂取前よりも気持ちも体もすっきりとして体調がよくなるという違いがあります。
体内の毒素や余分な老廃物がなくなり、体の各機能が健康で至上な働きをしはじめるためといわれています。

好転作用で特に多いのは皮膚の湿疹や吹き出物、胃腸の調子が悪くなる、そして動悸です。
心配になりますが、もしこれらの好転反応と思われる症状が出た場合は、摂取量を一時的にごく少量に抑えるか、もしくは一時摂取中止として様子を見ます。
かかりつけ医がいれば、相談します。
また、漢方薬局での相談もよいでしょう。

好転反応は一時的なものですから、服用を無理に続けずに様子を見ながら少しずつということがポイントです。
体が慣れ、好転反応が落ち着いてから改めて摂取量を増やしていくことが肝要です。